ぼくのよくぼうのぼうよみ

あした早く起きることができたなら、素敵な花束を買いたい。

朝食にはあったかいカフェラテだけが飲みたい。

ミルクにはタカナシのちょっといいやつ使ってわかったふりをしていたい。

豆も大事なんだけれど案外ミルクの方が味を動かすんだよとかわけわかんないこと言ってやりたい。

そんな朝のこと考えもしないで今夜は飲み明かしたい。

すこししんどくなるくらい、でもじっくりきてしまうくらい飲みたい。

そしてこのまま、今夜だけ間違いじゃなかったことにしてほしい。

そうだ、ぼくもAwesome city clubとかに入れてほしい。

大して楽器もできないけれど、印税だけ入ってくるタイプの所属をしたい。

それが無理なら、実力がなくてもオーディエンスがついてくるDJとかになりたい。

大事なところでGET WILD流すのがとてつもなく刺さるというテッパンを持ちたい。

最後にはバーニラバニラで高収入で踊り狂う人を上から見下ろしていたい。

夏の星座にぶら下がっていてもいい。

aikoのこと書くあの人みたいに自分の文才を見つけたい。

見つけたいといえば

凡庸でないほど素敵なシャッターチャンスを見つけられる人でありたい。

きみのこともっと可愛く撮れる人になりたい。

きみって誰かよくわからないけれど、

地球に５０人ほどいっぱい僕とデートしてくれるきみが欲しい。

それでいて愛妻家

それでいて性欲を別の次元に昇華させたリリーフランキーさんのようなずるい存在でありたい。

いつまでも嫌味のない色気がのこる人でありたい。

やっぱりクリエーティビティには常に憧れていて

デザインが自分でできるようになりたい。

こんな感じかなぁとかいってさくっと７案くらい出てくるひとになりたい。

そんで、めっちゃお金欲しい。

めっちゃめっちゃお金欲しい。

ポケットをたたけば諭吉が１つ

もひとつたたけば諭吉が２つしたい。

自分でうみ出せないのであればせめて

資金調達ができるようになりたい

VCからもエンジェルからもお金を持て余したマダムからも。

お金があっても仕方ないよ

って、15億くらい持ってから言ってみたい。

言って見たそばから世界平和や貧困問題の解決にあてるなどでもなく、

ただただ私欲のために牙を剝いている熱量をもっていたい。

お金が欲しい理由でもあるけれど、

衣食住なにひとつ諦めたくない。

だけれど、吉野家で満足する感性も残したい。

たまにはわかっていながら六厘舎とかにも並びたい。

新作の発売を、セールのこと頭によぎらず購入したい。

とっておきの一等地に、贅沢な余白を構えた家を持ちたい。

ひとしお高い絵を購入したあと自分の手で

シュレッダーにかけることで天才の後追いをしたい。

ひとっぱしやっちまった後に

こんなことなら才能なんてなければよかっただなんていって、

世間を騒がせてやりたい。

もうすぐ半年を生きる娘にはせっかくだから幸せになって欲しい。

見かけよりも世間一般でいう赤ちゃんのことそんなに好きじゃないし

泣いているとどうすればいいかわからなくなるけれど、

精一杯頑張るからぼくのこと許して欲しい。

大きくなったらファッションが好きなことはもちろん、

ドラムかスケボーあたりをしているとクールだという僕の思いを

思う存分踏みにじって欲しい。

小学校に入っても思春期を迎えても

仲がいい感じであったりして恋の相談されるなどしたい。

そいつはダメな男だなぁと思いながらも

背中をそっと押してあげたりしたい。

それよりも本当は、

ぼくのことなんて関係ないくらいに毎日が楽しくあっていてほしい。

こんくらいのことしか書けない凡ななかにも

わずかなプライドを頼りに、明日を生きるため今日もがんばりたい。

がんばろう。