トーキョーサンドウィッチ

大阪出身 東京在住27歳 羨望と怠惰に挟まれて、今日も生きています。 Twitter : ry0oooooo0ta

結婚式がないと集まれない系の僕らに

世は長期休暇である。とかいう僕も漏れなく火曜日と水曜日もぬけぬけと休んでおるタイプの長期休暇だ。嬉しい。

 

仕事は面白いほうだと思っているけれども、あれは部活や受験のような思い返してみるとあれはあれで楽しかったよ大変だったけど的な、チクチクと痛むストレスと引き換えにした人生トータルにとっては必要な達成感のドラッグであって、精神的には休みの方がとてもいい。せっかくの長めの休みだから羽を伸ばしたい気持ちはあるがだがしかし、今僕は家にいて久々にブログを書いている。つまりあまりやることがない。それはそれでいてとてもクールな休みの1日だ。

 

娘が産まれた。4月の15日、世の中的にはよい子の日と呼んでも差し支えのないいい一日だった。出産予定日と1日も違うことなく、すんなりと産まれた。(すんなりと産まれた陰にはもちろんと妻さんの頑張りがあった。ありがとう。おつかれさまでした。)季節外れではあるが、可愛くさわやかな響きであることに魅力を感じて「佐藤ゆず」と娘は名付けられた。ミュージシャンのゆずではないし別に右的な思想もないことはこれからあと20回くらいはこの一年だけでも話すのだろうけれど、別に響きがいいだけで名前として十分な理由があると僕は思っている。耳触りが可愛いことはどれだけ正義だろう。がんばれゆず。可愛くつよく育ってくれ。

 

少し脱線したが、今日も僕は昨日と変わらず家にいた。シェアハウスに思春期を費やした僕は、暇なことがあってもなんとなく一緒に時間を過ごせること、それに加えて先々の予定を確かと決めるよりもその時々でやりたいように選択をしていきたい本来の性分があって何かに人を誘う能力に乏しい。それが拗らせてしまうと旧友との交流が薄くなりがちである。実際に時間にして換算すると結構にうすい。とてもぺらい。例えるとうっすら乳首が透けてしまうTシャツみたいだ。ヤバいTシャツ屋さんだ。

 

時間をあけてしまえばあけてしまうほど、僕は顔をあわせることに理由が必要であるかのようにおもってしまう。なにそれとなくビールをあける、カラオケに行く、ちょっとカフェに入りコーヒーを飲む。それで十分なはずなのに、なんか誘うのがこっ恥ずかしくなる。こんなぼくと今更コーヒーを飲むだけでよろしくしてくれるのかということがとても気になってしまう。大した話もできないだろうし、ちょっとした話題に行き詰まった時こまってしまうんじゃないか、脇に汗が吹き出してヤバいTシャツ屋さんpart2になるんじゃないかとびくびくしてしまう。そうしてしまった結果、友人同士の結婚式やそれに類するものでしか顔を合わすことが基本的になくなってしまう。

 

別にそれはいい。結婚式がめちゃくちゃ楽しみになるから。主役の二人を見てるそれだけでなんかいい気分になることが多いし、みんながみんなその場を良くしようとしてスベるという心配がほぼほぼないあの場は最高だ。お酒がいっぱい飲めることもとてもよい。緊張をほぐすためにぐびぐび飲むビールもとてもおいしい。いつもヘパリーゼのお世話になるくらい飲んでしまうけれど、お祝いの席だからそんな細かいことはどうでもよくなるんだ。

 

1つ難点があって、結婚式ってそんなに数多く起こらない。(数多くてもそれはそれで困るけれど)そうすると、特にオフシーズンにおいて僕はとてもさみしい。インスタでストーリーであげている人たちが急に羨ましくなる。みんなどうやってそんなポップにパンケーキ食べてるんだ。どうやってふらっと誰もいない島にいってるんだ。キャンプしているんだ。こちらは家でベッドから起き上がらぬままはてなブックマークで面白いコメントができないかを考えているのに。もっと結婚式がいっぱいあればいいのになと、そんなときはよく思っていた。

 

今年転機があった。娘の存在だ。

 

娘がいればみんなが我が家に遊びに来てくれるようになった。とてもとても嬉しい。僕の場合人の子供って非常に申し訳ないのだけれどあまり興味がなかったりして、とてもじゃないけど15分以上ご機嫌に過ごせる自信がない。そんな人もいるだろうなかみんな遊びに来てくれる。最高だ。やっぱり心配していたみたいに次に話すことばに困る時もある。でも、トータルで楽しかったと思えるのはきっとぼく一人じゃないはずだ。

 

結婚式がないと集まれない系の僕らには娘の存在はこの長期休暇、とてもありがたかった。今日もこれから友人たちが訪問してくるので、とても嬉しい。意気揚々とビールを10本くらい冷やしている。こんな親孝行な娘にはまだ何をしてあげてもわからないだろうから、ただオムツを換えてあげるしか出来ずに申し訳ない。父ちゃんはとても喜んでいるよ。その証拠にひっさしぶりに何かこの感情を伝えたくてブログ書いてしまったんだから。

 

関わる全ての人に幸せを願いたいそんなピースな気分だ。